VOCALOID2 巡音ルカソフトウェアレビュー
「初音ミク」から人気に火がついたヴァーチャルシンガーソフトウェア
VOCALOIDとは、YAMAHA社が開発した音声合成技術を利用し、メロディーと歌詞を入力することによって、人の声を元にした歌声を合成することが出来るソフトウェアシンセのひとつです。
元々英語しか歌えない商品でしたが、日本語で歌うことが出来る「MEIKO」に始まり、現在では声優の声をサンプリングしてキャラクターが歌うと言った見せ方で「初音ミク」というソフトウェアが爆発的な人気となり、今回レビューする「巡音ルカ」は、その第三弾となります。
「初音ミク」自体は私自身使用したことがありませんが、使ってみた仲間から「ピッチ(音程)が悪い」ですとか、「まともに歌ってくれない」と言ったことを聞いていたので、さすがに歌までソフトウェアシンセでやらせるのは厳しいのではないか…と思っていました。
しかし、とりあえず今回「巡音ルカ」を使ってみた限りでは、確かに完璧に自然に歌わせることは難しいものの、ミックス次第でどうにかなるのかなぁ…という感じです。
音声合成ということをあまり意識しなくとも、打ち込みに慣れた人であればすぐ使える
VOCALOID自体、大変人気のあるソフトウェアシンセですから、様々なサイトでその使い方が紹介されていますし、自然に歌わせるためのテクニックなども多く紹介されています。
詳細のテクニックに関しては、そういったサイト様を参照していただくとして、ここではもう少しざっくり見て行きます。
まず、私はVOCALOIDとCubase4の組み合わせで楽曲を制作していきました。
このふたつのソフトウェアを同時に立ち上げていくわけですが、そこで便利なのが「Rewire」という仕組みです。
VOCALOID単体でももちろん使っていくことは出来ますが、オケと同時に鳴らしていかないと、歌声のみでエディットしていただけでは、どうにもうまくいきません。
そこで、「Rewire」という規格でVOCALOIDとCubase4を同期させます。
具体的に言うと、VOCALOID側で再生しても、Cubase4側で再生しても、ふたつのソフトウェアが一緒に再生されるようにするということです。しかも、48小節目から再生と、どちらかのソフトウェアで指定して再生すると、もう片方のソフトウェアがきちんと一緒に48小節目から再生されるので、「Rewire」を使うと快適に曲作りを進めていけます。
ただし、若干動作は重いようでしたが…。
VOCALOIDには、VOCALOIDエディタという画面があり、その画面はDTM/DAWで一般的に使われるピアノロール画面を採用しているので、マウスで音符を置いていき、その後歌詞を入力していけば、すごく自然にとは言えなくても、何となく歌ってくれます。
実際、私はVOCALOIDにリアルタイムレコーディングで打ち込んでいくことが出来ないため、Cubase4でメロディーパートを打ち込んだあと、スタンダードMIDIファイルでVOCALOIDに持って行く方法で作っていきました。
ボーカルトラックとして使える歌声を作るとなると、相当ミックスで頑張るしかない!?
VOCALOIDには、様々な歌声をコントロールするためのパラメータがあり、凝るとなると結構な量のパラメータをエディットしていくことになります。
というのも、やはり、人間の歌声というのは大変複雑なのです。わかりやすいところでは、クレッシェンドやデクレッシェンド(強弱)も実際の歌声となれば自然につけているものだし、音域によって声質が変わったり…音を伸ばしたときのニュアンス…もう、それを1個1個エディットしていくのは、大変気の遠くなる作業です。
私自身、取り急ぎざっくりと作ってみたかったので、強弱はある程度付けていきましたが、どちらかと言うと、ミックスで持って行けるところまでは持って行こうという感じでした。
ミックス時は、発音の悪いところが多少見受けられたので、コンプ2段がけをし、まず最初にかけるコンプでアタックを出し、さらに、実際のボーカルよりも音量が不安定になりがちでしたので、本物の歌声では考えられないくらい深めのコンプで音量を均しました。最後にEQでクリアな感じに音質を調整。
リバーブですとかは、本物の歌声と同じように使って仕上げています。
あとは、オートメーションでボリュームカーブを書いていく…これも、本物の歌声でもやるベーシックなテクニックです。
私の場合、VOCALOIDエディターで細かく詰めたわけではなく、ミックステクニックでどうにかしたという感じですが、まぁ、そこそこのクオリティーにはなったのかな…と思っています。
しかし、歌モノすらパソコン1台でどうにかなる時代になってしまいました。
技術の進歩というのはすごいものです。
爆発的ヒットとなったVOCALOIDですが、何となく歌わせること自体は難しいものではありません。
ただし、自然に…となると、なかなか頭を悩ますところも多いソフトウェアシンセです。
でも、自分の中で、実際の人はどのようにこのメロディーを歌うのか…ということを想像しながら作っていくと、それなりに歌ってくれるようですので、まずは、自分で歌ってみては、「このような感じで自分だったら歌うなぁ…」というのを確認しながらデータに反映させていくのが、使いこなしのひとつのコツなのかもしれません。
PR




キャンペーン内容はこちらから



